口癖を変えると性格が変わる、何てことをよく聞きます。
性格が変わったかどうかは分かりませんが、「頑張らない」という言葉はもう何年も口癖になっています。
私が子供の頃、「巨人の星」や「アタックNo.1」などの根性もののアニメが流行っていて、世間もそういう風潮だったためか、「頑張る」という言葉が潜在意識に刷り込まれてしまったように思います。
30代で心の病気になってしばらく休養したあとに、自分の考え方に偏りがないか考えた時期があるのですが、この「頑張る」という言葉はよく口に出していたことに気が付きました。
「頑張る」という言葉は暗示のようなもので、向いていないことでも心が拒否していることでも、この言葉を口にすると思考停止して行動に移してしまうようなところがあります。
あるときそれに気づいて、自分にとってこの口癖はよくないので、これとは逆に「頑張らない」という言葉を口癖にしてみようと思い立ったんですね。
何ヶ月かかったか一年以上かかったが覚えていないのですが、「頑張らない」は何気なく口をついて出るようになりました。
この言葉を無意識にいったあとに、「あれ、今向いていないことや、やりたくないことをやっているんじゃないか」という自分を省みるような意識が働きます。
つまり、思考停止して行動してしまうことを防止する効果があるようなのです。
このようなことが分かって口癖って大事だなと思うようになりました。
ところがです。同じように自分にとっていい影響を与えそうな口癖を増やそうと試みているのですが、何年たってもうまく行きません。
これはいいと思った言葉を何週間か口に出しているのですが、いつの間にか忘れてしまいます。
そのような言葉は、自分にとって重要ではないのかもしれません。