十二年前の同じ十二支の出来事から次の年を考察するのに西暦は都合がいいです

昨日は日本には元号というものがあるので、時代の区切りを総括できたり、その時代の出来事をもとに思い思いにイメージできたりするのでいいものだ、というお話をしました。

これが西暦だけだとそのようなことはできません。

ところが今日インターネットで、同じ十二支のときにこれまでどのような出来事があったかをまとめているWebサイトを見つけて、ああ、西暦と干支を使ってこのような見方があったということを思い出しました。

陰陽五行を扱う四柱推命や算命学などのWebサイトでよく拝見するのですが、来年の2019年の干支は己亥(つちのとい)。

「己」は十干、「亥」は十二支。五行の木火土金水のうち、己は陰の土、亥は陰の水です。

十二支の方をさかのぼってみると、十二年前の2007年の丁亥はサブプライムローン問題(リーマンショックへ)やねんきん特別便の年金問題など、二十四年前の1995年の乙亥は阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件、Windows95(インターネットの普及)など、三十六年前の1983年の癸亥は東京ディズニーランド開園やファミコン発売など・・・。

このような出来事と干支の意味を元に、来年どのような年になるかを考察するんですね。

「2019年 己亥」で検索するとたくさんのWebサイトにヒットするので、詳しくはそちらをご覧ください。

書籍では安岡正篤著「干支の活学」(プレジデント社)が有名だと思います。こちらでは一還暦前、つまり六十年前の同じ干支までさかのぼって考察されています。

ちなみに六十年前の1959年の己亥は皇太子成婚式や伊勢湾台風、国民年金制度発足など。

このように東洋の干支をさかのぼるのは西洋の西暦が都合がいいですね。

西暦が入ってくる前の中国や日本では、さかのぼって計算するのがちょっと面倒だったんじゃないかと思います。