易をやって最近感じるのはいつも相談相手がいるような感覚です

昨年から十円玉と百円玉を使って易占いをしています。

といっても、新聞に掲載されているような「今日はどのような日になるでしょうか?」という漠然とした問いです。

以前より易経について書いてきたように、内容自体が面白いので何度か解説書を読み返しているのですが、思うように理解が進んでいませんでした。

そんなとき、岡本吏郎著「ビジネスパーソンのための易経入門」(朝日新書)という本を読んでいたら、次のような箇所に目が止まりました。

「易は、こうした占いの歴史の中で生まれたテキストが出自です。ですから、易を学んでいくには、「構造」がどうのこうのと理屈を言っているよりも、まずは占ってみることでそのメカニズムを理解する方が馴染むと思います。」

なるほど、そういうことですか。

・・・というわけで、毎日さきほどの問いで占うことを続けているのです。

毎日のできごとに出た卦と爻を当てはめて考えていると、当たりハズレとは関係なく、書かれていることが実感を伴って理解できます。

いくつか発見したことがあって、例えば今イライラしているから悪い卦と爻が出そうだな、と思ってやってみると殊の外よかったり、今心も落ち着いているのでいいんじゃないかな、と思ったらとても悪かったり。

つまり自分の気持ちや思惑に関係なくニュートラルな結果が出るんですね。

そのたびに自分の思い込みを反省したりします。

もう一つは複眼思考というのでしょうか、自分の頭で考えるだけでは気づかない、いくつもの視点を持たせてくれます。

例えば、正しいと思っても今はそのときではないので黙っていた方がいい、というようなことです。

最近感じているのは、いつも相談相手がいるような感覚です。

このまま続けて行けば、また違った発見があると思いますので、とても楽しみです。