昨日は竹村牧男著「唯識の探究―「唯識三十頌」を読む」(春秋社)を読み終わった話を書きました。
その本と同時に読み進めているのが高田淳著「易のはなし」(岩波新書)です。こちらはまだ半分ほどしか読んでいませんが、こちらもなかなかに難しい。
「唯識の探究」と同じで、私には上級レベルです。新書の内容とは思えません。
先日ブログにも書きましたが、とてもくだけた表現で分かりやすい解説の銭天牛著「すぐに役立つ銭流 易経」(棋苑図書)とは対極にあります。
とはいえ例えば錯卦、綜卦の説明だけでなく、重卦というものの説明までありますので、こちらも何度か読みなおして理解したいと思っています。
それに、384爻の解説はありませんが64卦の解説もあります。
毎日占いの結果を確認している解説書の一つに「すぐに役立つ銭流 易経」を加えることで、新たな解釈に出会うようになったのですが、解説書の中に「易のはなし」も加えてみようと思います。
こうやって、易経については理解するための道筋が今のところあるのですが、昨日書いたように唯識にはありません。
昨日は心王、心所を理解して、それから目指すところを考えようと書いたのですが、実は道筋が示されていたことを思い出しました。
「唯識のすすめ」(NHKライブラリー)という本の中で、著者の岡野守也さんが次のように書かれていたのです。
「わかったような気になって、かえってわからない、悪い意味での「教養の唯識」はぜひ避けてほしい。理屈がわかったと思われた方は、次にはぜひ六波羅蜜、なかでも禅定を実行していただきたいと思います。」
唯識を説いたのは瑜伽行唯識派。瑜伽行とはヨーガ、今でいう禅定も含まれていたのではないかといわれています。
岡野さんの本のその箇所に印を付けていたんですね。なので、今後はその道筋に沿って理解を深めて行こうと思っています。