ユング派心理療法の感性が易の解釈などに役に立つように感じています
作成者:admin 作成日:木, 06/11/2020 - 23:46数日前、岡野守也著「仏教とアドラー心理学」(佼成出版社)を読むことで、個人的になぜユングや河合隼雄さんの本が好きなのかが分かったと書きました。
今日も河合さんの「ユングと心理療法」(講談社プラスアルファ文庫)を読んでいたら、面白いなぁと思うところにいくつか出くわしたので、少し抜粋してみたいと思います。
夢の分析に際して、治療者が自分の夢を記録して細かく分類するようなことついて、河合さんの見解が述べられている箇所です。
「「学者」としては、そのようなことをいちいち記録し、また条件も細かく分類などして発表すべきかとも思われる。しかし、そのような「学者的」態度を放棄してしまっているから、このような深い主観のかかわる現象がよく起こるのではないか、とも考えられる。この点については簡単に断定できないが、筆者自身は、ともかく治療がうまく行われることがいちばん大切で、発表などのことはあまり重要でないと思っている。」
また治療者は、自分の半身が「患者」であること、自分が「病んでいる」と自覚することの重要性を、次のように指摘されています。