パソコンと想像力

現実と異界の往復運動の楽しさでコンピューターを触っているのかもしれません

ブログに何度か書いているのですが、寝る前にすき間読書として河合隼雄さんの「ユングと心理療法」(講談社プラスアルファ文庫)を読んでいて、これがとても面白い。

気になる箇所があれば、ページ上部の端に折り目を付けているのですが、折り目だらけになっています。

今回折り目を付けたのは無意識と通路の話。以下抜粋です。

「無意識の深みにいたろうとするとき、われわれは適切なる「通路」を必要とする。 (中略) このように考えると、ただ単純な箱庭療法の箱が、その大切な通路の役割をしていることに気づかれるであろう。 (中略) 『トムは真夜中の庭で』の場合、裏庭のドアの果している役割は重要である。このなかで、ドアは、人間の真実の姿や価値を発見するための『通路』になっている。・・・・・・そのドアの一歩手前には、何の異常もない日常生活が待っている。ドアを潜る。ふしぎな世界。ドアからもどる、普通の世界。この、現実世界から異質の世界へ、異質の世界から現実へ、という往復運動。この繰りかえしの楽しさが、『通路』によって成立している」

これを読んでいるときふと思い出したのが、二十歳くらいのときに初めてコンピューターに触れたときの感覚。

河合さんのいう、この現実世界と異質の世界の往復運動が楽しいという記憶です。

受講者の方の行動を見て、私自ら自由な発想を制限しているような気がしてきました

今日はASK アクティブシニア交流会さん主催のパソコン・スマホ勉強会の第3回目でした。

会場がこの日しか予約できなかったのでしょうがないのですが、9日の第2回目といい、お盆の最中なので参加される方が少ない。

それでも参加していただける方がいるだけありがたいです。

今日はスマホで写真を撮ってもらって、画像編集の基礎をやりました。

サイズを縮小したり、色味を明るくしたり、クルマのナンバープレートをぼかしたり。

編集には、インストールしなくていいWebアプリのPixlr Editorを使いました。

サイズを縮小したあとちょっと脱線して、Google Keepにその写真を読み込んで、写真に写っているテキスト抽出をやってもらいました。

Keepに写真を取り込んでテキスト抽出をやっておけば、以前やったようにGoogleドキュメントはKeepと連携しているので、抽出したテキストを組み合わせて文章が作れることをお伝えしました。

すると受講者の方から「Keepのアイコンが表示されない」という質問が。

よく見ると、その方はGoogleドキュメントではなくWordを起動されています。

PC-9801やMacintoshを体験するまでの人生は退屈だったということなのでしょうか

インターネットを見て知ったのですが、1月24日は初代Macintoshの誕生35周年記念日だったみたいですね。発売は1984年だそうです。

発売当初はメモリが128KBでしたが、私は次の512KBのモデルを買ったことを以前ブログに書きました。

日本の代理店キャノン販売で売っているものは高くてとても手が出ませんでしたが、発売からかなり年数が経って直輸入品が販売されるようになったので、それを購入したのです。

最初にMacintoshをさわったのは当時勤めていたゲーム開発会社です。

海外のゲームの調査で誰かが借りていたんだと思いますが、会社に人がいない時間、同僚がシムシティをやっていたんですね。

仕事で見慣れているNEC PC-9801とぜんぜん違う精緻なグラフィックと、自動的に都市が出来上がっていくプログラムに衝撃を受けたものです。

レコーディング系の雑誌で、MIDIシーケンサーのPerformerやサンプラーの波形編集ソフトSound Designerなどの記事を読みながら、「いいなぁ、欲しいなぁ」と憧れていました。

街のいたるところに超小型PCが設置されて自由に使えるようになるかもしれません

来月パソコンの勉強会があるので持ち運びのできるWindowsパソコンが必要なのですが、これから忙しくなりつつあるので今のうちに買っておこうと思って、LIVA Zという小型PCを注文しました。

先日ブログにスティック型PCなんていいかもしれないと書いたのですが、勉強会の内容が決まるまでちょっと保留していました。

ここ数日やることも何となく見えてきて、ちゃんとWindowsの業務ソフトが動かないとダメだと思ったので、増設メモリで8GBにできるこの機種に決めました。

12センチ前後のほぼ正方形で約365g。小さくて価格も安いので助かります。

なんてことがあって先ほどインターネットを見ていたら、先日発売されたばかりのLIVA Q2という超小型PCのレビューを見つけました。

こちらは7センチの正方形、約260gとあります。小さい・・・。

メモリは4GBで増設できないようなので本格的な業務に使うのは難しいかもしれませんが、Webサイト閲覧のような用途に絞れば十分だと思いますし、なによりWindows 10が動くわけですからアイデア次第で面白い使い方ができそうです。

さらに昨日はRaspberry Piの新製品、Raspberry Pi 3 Model A+が発表されたようです。

シニアの方々とRaspberry Piの活用法についてアイデアを出し合ってみたいです

今日は時間があったのでRaspberry Piを触っていました。

以前よりRaspberry Piに「今日の予定は?」としゃべりかけて、Googleカレンダーに記入した予定、「○○時から××で打ち合わせです。」を答えてもらうまでをやってみようと思っていて、今日やっとその一連の動作まで確認できました。

やったことは単純で、インターネット上にたくさん情報があるので、そのサンプルコードを利用させてもらって、継ぎ接ぎしただけです。

マイクからの音声認識はJulius、認識した日付のGoogleカレンダーAPIを取得して、その結果を音声合成のOpen JTalkで喋らせます。

今日動いているのは本日の予定の取得だけですし、Juliusの辞書は「こんにちは」などの基本のサンプルなので、これからデモで人に見てもらうための環境を整えなくてはなりません。

とはいえスムーズに動作確認までできました。インターネット上に情報を提供してくださっている方々にはいつも感謝です。

そもそもこのようなことを考えたのは、ASK アクティブシニア交流会さんで見ていただくためです。

スマホがパソコンの代わりになっても手に触れるモノが必要な人はいる気がします

昨日はデスクトップパソコンのハードディスクを取り替えながら作業をしていました。

以前、弊社のソフトを利用されているユーザーが、Windows 98やXPやVistaのように複数のOSに分かれている時期があって、そのときも取り替えながら動作チェックをしていました。

こういうハードウェアを直接触る作業は楽しく感じます。

昨日も書きましたが、あるミュージシャンの話として、レコーディングミキサーはコンピューターソフト化したものではなく実際にツマミやフェーダーを触る方がいい、というようなことを聞いたことがあります。

レコーディングスタジオにあるようなミキサーのフェーダーはとてもスムーズで、高級感のある感触だと思います。高価なオーディオアンプのボリュームのような・・・。分かりにくいですかね。

やっぱり音楽を作る側にいる人は、そういう部分も必要なんじゃないかと思ったりします。

話はちょっと逸れましたが、仕事道具に「モノ」としての実感があって欲しい人は結構いるんじゃないかということです。

なぜこんなことを書いているかというと、先日スマホがあればパソコンはいらないという議論が続いているという話をしましたが、その話にも関わってくるように思ったのです。

仕事道具が触れる機械であって欲しいという感情に気が付きました

昨日はRaspberry Pi Desktopの環境がおかしくなってしまったので、今日デスクトップパソコンに同じ環境を構築していました。

Windows XPを使っていたときに、バックアップのために買っていた40GBのハードディスクドライブが余っているので、それを利用しようと思ったんですね。

いくつかバックアップがあれば、環境が壊れたとき復帰させようとしてハマってしまっても安心です。

Raspberry Pi Desktopのインストールはすんなり終わったのですが、インターネットに接続できません。USBのWi-Fi無線LAN子機、BUFFALOのWI-U3-866Dを認識できないようです。

「WI-U3-866D Linux」で検索すると結構情報があります。ドライバをビルドしてインストールしなきゃならないらしい。はぁ・・・。

ビルドなんて、今まではネット上にある情報をネットにつながっている状態で実行していたので、ネットに繋がらない状態でどうやるのか困ってしまいます。

作業用のスクリプトとは違い、喋ってくれるスクリプトは書いていて感情が入ってしまいます

昨日はPython 2で書かれたOpen JTalkのサンプルコードを、今後のためにやったことのないPython 3で動かそうとして、案の定よくわからなかったところまで書きました。

今日はメモリも豊富でサクサク動くWindowsのCygwinで、昨日のサンプルを試してみました。

いくつかのエラーは取れたのですが、「ImportError: No module named request」というエラーがどうしても取れません。

一般的にはPython 2で「import urllib2」としていたところを、Python 3では「import urllib.request, urllib.error」とするようで、必要なライブラリも揃っているようなのですが。

時間もないことですし、Cygwinを諦めて以前ブログにも書いたRaspberry Pi DesktopをインストールしているEee PCでやってみることにしました。

こちらではCygwinで出ていたエラーは出ません。すんなり天気予報のAPIも取得できました。

昨日はOpen JTalkが文字化けしたテキストを読み始めたのですが、原因はencode('utf-8')している部分でした。

自分がシニアになったときのIT機器との関わり方を考えさせられます

昨日は新しいOSやスマートフォンの新しい機種が好きな人もいれば、そうでない人もいることを書きました。

後者には、ITが苦手な方たちも含まれていると思います。

Windows 8から10に無償アップグレードしなかった知人の中には、確かに仕事以外でパソコンに触りたくないという人もいます。

あるソフトのほとんどの機能を使いこなすヘビーユーザーだったり、ソフト開発環境のような自分に使いやすい環境を構築している人たちからすれば、OSが新しくなることで今動いているものが動かなくなるというのは、やっぱり避けて欲しいことだと思います。

動画作成ソフトのAdobe Flashが全盛期だったころ、仕様が大幅に変更されて、スクリプトもActionScript 3.0というオブジェクト指向のもので書くようになったことがありました。

「こりゃ大変だ」と思いながらせっせと覚えたのですが、いろいろな事情でFlashの全盛期も過ぎ、自分の持っていたバージョンも新しいOSに対応しなくなって行きました。

私は新しいOSは触ってみたいと思う派なのですが、このような事態になるのならば、そうコロコロと新しいものに変わって欲しくないなと思ってしまいます。

OSやスマホで新しいものが好きな人は生活のリニューアルを期待しているのかもしれません

昨日はWindows 10のUpdateをやりたがらない人がいる、ということを書きましたが、Windows 8からWindows 10に無償アップグレードしなかった知人も何人かいます。

その内の一人のパソコンはとても高性能なので、Windows 10にしてもサクサク動くと思います。

使い慣れたものを使い続けたいとか、新しいものを覚えるのは面倒くさいという気持ちは分かります。

ずいぶん昔ですが、職場で慣れ親しんだ一太郎やロータス1-2-3が、WordやExcelに替わって行ったときはとてもガッカリしたものです。

検索してみて驚いたのですが、未だにWindows XPって結構使われているんですね。

XPまでしか対応していないソフトが使いたければ、インターネットに繋がなければ特に問題はありません。

実際に私がWindows 7を使い続けている理由はまさにそれです。Windows XP ModeでXPを使っています。

しかし、変えたくても変えられない場合もありますよね。

特に工場のラインなどに関係しているようなパソコンは、ネットに繋がる必要もないですし、一度システムを構築してしまえばそうそう変更する必要もありません。