ここたまサポートひろば

展示会では「グチってチャット」もご紹介させていただきます

「グチってチャット」は、NPO法人「心の卵」さんと弊社が、共同開発しているスマートフォンアプリです。

チャットでグチを言っていただくと自動的に返答します。

現バージョンはAndroid版のみで、Google Playからダウンロードできます。

本来ならば、AIボット対応の製品にしたかったのですが、AIの方のデータベースをいじる時間が取れず、現バージョンは自前のデータベースに蓄積した回答を表示するだけになっています。

中途半端にAIボットに対応して、不適切な返答をしてしまうのは避けなければなりません。

心の卵さんは、株式会社cocotamaさんの前身であり、cocotamaさんの法人向けに対して、個人の方向けに心理カウンセリングをされています。

カウンセリングの依頼も定期的に入っているようですが、最近、新しいホームページを開設されたようで、新しいことに積極的になられているようです。

そんな中、せっかく「グチってチャット」があることですし、AIボットに対応してアプリを広めて行きましょう、と先日小さく盛り上がりました。

日頃からリスク管理・・・相談できる相手がいれば違っていたと思います

前回お話したように、私はパニック障害になってから、また発作が起きたらどうしようと思うと、怖くて電車などに乗ることができませんでした。

そうこうしているうちに、日常の行動が制限されて行き、ウツになってしまいました。私と同じようなパターンはよくあるようです。

私の場合、何とかまともに仕事ができるようになるまでに、優に5、6年はかかったと思います。

知人にも、ウツ関連で長いあいだ仕事に復帰できない人は数人います。

この人たちが、症状が重くなる前に、「ここたまサポートひろば」のようなサービスを受けていたら、結果は違ったかといえば、それは分かりません。

しかし私の場合、発症するまでにカウンセリングや病院にかかったことはなかったですし、通院していたときは大きな安心感がありました。

今でも、通院しているときに先生から聞いた、私と同じような患者さんのエピソードや、このような心がけをしたらいいですよ、というコツのようなものをよく思い出します。

それは今でも、私の心の支えになっています。

日頃からリスク管理・・・昔はメンタルの問題は表面化していませんでした

20年ほど前、私がパニック障害になった当時、今のようにメンタルに注意を払うような雰囲気はありませんでした。

独立してから、知人のデザイン事務所に席を借りていたのですが、そこに出入りしていた業者さんに私の症状を話したら、彼も働きすぎておかしくなったときのことを話してくれました。

自転車に乗っていたら、自分ではペダルを漕いでいるつもりなんだけど、どっちが上か下か分からなくなって、気がついたら転倒していたそうです。自律神経がやられていたんでしょうね。

私が会社員だった頃、定期的にまとまった期間休む同僚がいたのですが、あとから聞いた話では、その人もメンタルの病気だったそうです。気がやさしくて、とてもまじめな人でした。

当時は今のように、メンタルについての情報が豊富ではなかったので、無理を続けているとどうなるかという情報など、ほとんどの人は持っていなかったと思います。

自分の場合も、パニック障害になる前は、ずっと体がだるくて微熱が続いたり、寝ているときに体をかきむしっていたり、寝ているときに動悸がして脂汗をかくなど、いろいろと思い当たることがあったのですが、大丈夫大丈夫と言い聞かせて放っておきました。

日頃からリスク管理・・・といいながらコケて入院した話

株式会社cocotama(ここたま)さんのサービス「ここたまサポートひろば」は、リスクマネジメントについてよく考えられたサービスだと思います。

企業カウンセラーを設置しても、ほとんど利用されず、カウンセリングが必要になったときには、既に症状が重篤化しているケースもあるという話を聞きます。

「ここたまサポートひろば」は、利用率が10%ほどあるそうですので、リスクマネジメントのツールとしては、とても有効なのではないかと思います。

というようなことを、機会あるごとに知り合いの会社などで話していたのですが、自分でそう言っておきながら、今年生まれて初めて入院してしまいました。

ママチャリに乗っていて、一人でコケて、頬骨を骨折してしまったんですね。春に入院して、先月最後の検査でした。

お医者さんに、ロードバイクでならば頬骨を骨折した人はいたけれど、ママチャリでは初めてだと言われました。

いざ入院してみると、大学病院の整形外科病棟ということもあるかもしれませんが、同室の方は症状が重い方ばかりです。

みなさん、今思い出してみても背筋が冷たくなるほどの怪我でしたが、印象的だったのは、バイク事故に遭われた二人の方でした。

ブログに書いている私の感想は少し偏りがあるかもしれません

前回お話したように、30代でパニック障害を経験してからは、自分の生き方やものの見方が、本来自分の持って生まれたものとは少しズレているのではないかと疑い始めました。

自分本来の生き方をしていないので、どこかに無理が来て、精神的な病になるのではないかということですね。

そのためには、本来の自分の性格にどのような傾向があるのか、知る必要があります。

エニアグラムとか、ユングの「心理学的類型」とか、ストレングスファインダーとか、いくつかの有名な性格診断方法で調べてみました。

ユングの「心理学的類型」については、その理論を基にした「あなたの天職がわかる16の性格」(主婦の友社)を参考にしました。

その本によると、私はINFJ型、「理想家」にあたります。

この型は、統計では少数派のようで、かなりセンシティブで控えめな性格のようです。

ストレングスファインダーによると、私は「戦略性」、「学習欲」、「内省」、「収集心」、「達成欲」という順番になります。

ストレングスファインダーの続編であるストレングスリーダーシップでは、全34の資質を「実行力」、「影響力」、「人間関係構築力」、「戦略的思考力」の4種類に分けています。

神経症で辛い経験をしたのでcocotamaさんのお仕事には癒されています

私は子供の頃から神経症の傾向がありました。

人によって症状に差はありますが、Wikipediaなどの説明にあるように、普通に生活できる範囲だとは思います。

その影響もあると思いますが、独立してしばらくは「バリバリ働くぞ!」と意気込んで、休みも取らずに仕事を続けていたら、電車の中で急に息苦しくなってその場にへたり込んでしまいました。

医者から告げられた病名はパニック障害。

経験された方なら分かると思いますが、胸が締め付けられるように苦しくなり、このまま死んでしまうんじゃないかという恐怖感があります。

また発作が起きたら・・・という予期不安に怯えながら生活していたら、鬱状態にもなりました。

パニック障害を発症したのは30代前半。それから数年間はこの鬱状態に苦しみました。

ですので、cocotamaさんのシステム開発のお話が来たときは、自分の経験も少しは活かせるかもしれないと思って、素直にやりがいを感じました。

実際にお仕事を始めてみると、cocotamaの社員の方は職場などで精神的な苦労を経験された方ばかりで、そうであるからこそお客様の気持ちに寄り添えるんだと思いました。

チャットカウンセリングというよりも・・・ビジネス特許出願中

以前お話した「グチってメ~る」は、心の卵さんがサービスを開始してから程なくして、同じようなサービスがいくつも現れたそうです。

カウンセリングは対面や電話が一般的だった当時、メールでカウンセラーの資格を持つスタッフが、気軽にグチを聞いてくれるというサービスは、佐々木社長の想像した通り望んでいる方が多かったということでしょう。

現在は、チャットというインフラが普及しているので、それを利用して、自分のプロフィールを明かさずにカウンセラーのスタッフが世間話をしてくれるサービスは、とてもイマドキで画期的だと思います。

実際に、「ここたまサポートひろば」を導入している企業様の、社員様の利用率はとても高いそうです。

ここまで長々と、利用する側の社員や学生のメリットをお話してきましたが、専任のカウンセラーを置いても利用率が上がらなかった企業や学校にとっても、とてもメリットのあることだと思います。

弊社の担当させていただいたシステム部分についても、特定のcocotamaスタッフ対不特定多数の相手間でスムーズにチャットを行える仕組みや、カウンセラーと相談者の信頼関係作りに必要な仕組みなど、NPO時代からの長い経験がないと実現できない仕様になっています。

チャットカウンセリングというよりも・・・ここたまサポートひろば、その2

ここまでお話してくると、cocotamaさんが目指してきたものは、利用する人がいかに躊躇することなく気軽に使える仕組みを作るか、に尽きると思います。

「グチってメ~る」のところでお話ししましたが、cocotamaさんのサービスは、カウンセリングが必要になる前に世間話をしてこまめにストレスを発散してもらうこと、人と会いたくないとか会っているところを知人に見られたくないなどの心理的な垣根を取り払うこと、の二点を強く意識されています。

「グチって掲示板」も「グチってチャット」も、その点を満足させるようなサービスに育って行けばいいなと思っています。

実際に「ここたまサポートひろば」を利用する社員や学生は、ユーザーアカウントに個人が特定できる情報を登録する必要はありません。

管理責任者である佐々木社長がデータを辿って行けば、チャットをした人はどの企業や学校に所属しているかだけは分かりますが、逆に言えばそれだけしか分かりません。誰が発言したかは分からないのです。

これが、企業や学校で契約するサービスのメリットです。個人で契約する有料サービスになると、どうしても個人情報が必要になってしまいます。

チャットカウンセリングというよりも・・・グチってチャット

「グチって掲示板」(*)と同じように、ストレスを発散できる無料サービスの一環として作成しました。

今流行りのAIボットを使っているように見えますが、そうではありません。

本来ならば、ユーザーに自由に発言してもらい、それに対して各社さんから提供されているボットAPIを利用して会話させたかったのですが、それにはちゃん返事をするようにAIを学習させるノウハウの蓄積が必要でした。

今は、「心の卵ひろば」のコンテンツを充実させたかったので、以前より作成していた簡単な返信アルゴリズムを使った自動返信チャットアプリにしました。

cocotamaさんはNPOの時代から、カウンセリングと並行して、「グチってメ~る」(*)のようにお客様からグチを言ってもらってスッキリしていただくサービスにも力を入れて来られました。

その意味では、まさに「グチってチャット」でAIに会話させるようなデータを大量に保有されていると思います。

今後は、そのノウハウをうまくAIボットに組み込んで行きたいと考えています。

チャットカウンセリングというよりも・・・グチって掲示板

ストレスを発散できる無料サービスの一環として作成しました。
グチって掲示板(*)

掲示板は、やはりCMSの機能を利用するのが合理的だと思います。

WEBサイトに訪れた人に、気軽に掲示板に書き込んでもらいたいため、ユーザーログインは不要にしたい。

WordPressでやるとなるとプラグインが必要になりますので、最初からCMSに組み込まれていて、ユーザー権限の設定も柔軟なDrupalにしてみました。

設置方法や運用方法は前回のブログに書いています。

このブログを置いている弊社のWEBサイトもDrupalを使っています。

Drupal 7は早い時期からBootstrapのテーマがありましたし、以前取り上げたJoomla!は3.0からBootstrapが標準で採用されていましたので、スムーズにレスポンシブWEBデザインに対応することができたんですね。