易経について

陰陽五行や易経の講座の企画をご提案しようと思っています

昨日はASK アクティブシニア交流会さんの定例交流会で、陰陽五行や易経のお話をさせていただいたこと、アンケートで三割の方が講座があれば参加したいという回答だったことを書きました。

これは早速ASKさんにアンケートの結果をご報告して、差し支えなければ講座を企画したいということをお伝えしようと思い、どのような内容の講座がいいか考えていました。

昨日も書きましたが、交流会に出席されていた方は八割くらいがシニアの男性でしたので、単に占いだけに興味があるから参加したいというわけではなさそうです。

どんなところに興味を持たれているかは、講座に参加された方に聞かなければ分かりませんが、そのためにはまず参加したくなる内容を提示しなければなりません。

例えば、算命学や易をビジネスに活用するという内容が考えられます。

実際に活用されている経営者の方は結構いらっしゃる、というお話も聞きますので。

算命学自体、中国の戦国時代の戦略家が創案したという話もあるくらいですし、易経については竹村亞希子さんという方の企業セミナーがよく知られているようですね。

それに民俗学的な方向性もあると思います。

陰陽五行や易経のお話に思った以上に興味を持っていただけました

今日ASK アクティブシニア交流会の定例交流会で陰陽五行や易経のお話をさせていただきました。

先日ブログに書いたように、シニアの方々でこのようなことに興味をお持ちの方はどのくらいいらっしゃるのだろう?ということが知りたかったのです。

持ち時間は25分程度でしたので、陰陽五行のお話で終わってしまったのですが、それを見越して、硬貨を使った占いの簡易法を含め、基本的な易の考え方を解説した資料もお配りしました。

実際にアンケートをとってみたところ、半数近くの方からアンケート用紙を回収できて、今日出席された三割の方から「講座があれば参加したい」という回答をいただきました。

八割くらいの方が男性でしたので「どうかな?」と思っていたのですが、想像した以上に興味を持っていただいたようです。

うーん、これは結構いい感じじゃないですか?

こうなると次に知りたいのは、みなさんどういうところに興味を持たれているかという点。

易経は占いの書であると同時に、思想、哲学の書でもあるといわれていますが、今日興味があると回答いただいた方も、単に占いに興味を持たれたのか、思想的なものに興味を持たれたのか・・・ですね。

ASKさんの定例交流会で陰陽五行や易経のお話をさせていただきます

17日にASK アクティブシニア交流会さんの定例交流会があります。

いつも会の最後に会員交流タイムというのがあるのですが、定期的に一人の会員さんにスポットを当てて、30分程度の持ち時間で「自分はどのようなことをしてきたか、またはしているか」という発表を行います。

今回は私の番なのですが、基本的にはアプリを開発する仕事をしていることと、ASKさんのホームページ周りを作成していることをお話することになります。

パソコン勉強会の宣伝もしておきましょう。

そして実は一番お話したいのは、日頃から趣味でやっている陰陽五行や易経のことなんですね。

かねてより、私は陰陽五行や易経を面白いと思っていたのですが、シニアの方々で興味をお持ちの方はどのくらいいるんだろうか?ということを知りたかったのです。

そこで以前ASKの三役の方にご相談したところ、面白いと思うので会員交流タイムでやってください、ということになって今回に至るわけです。

ホームページの定例交流会の案内には「東洋占術がお得意なIT技術者・・・」と紹介されています。何だかIT占い師みたいですね。

毎日易の結果に期待しながら生活しています

今まで何度か書きましたが、易経を理解するために毎日「今日はどのような日になるでしょう?」と占いをして、出た卦と爻の解説を読んでいます。

今日出たのは「坎為水(かんいすい)」。

「沢水困(たくすいこん)」、「水雷屯(すいらいちゅん)」、「水山蹇(すいざんけん)」とともに、四大難卦といわれています。

銭天牛著「すぐに役立つ銭流「易経」」(棋苑図書)には「非常事態ーというよりドンヅマリ。」とあります。

「ありゃまー」とは思いますが、毎日やっていれば四大難卦もたまに出ます。決していい気はしませんが。

でも毎日占うようになって気付いたのは、いい卦は安心するのか、その日何が出たのが忘れがちになること。

一方で悪い卦の方が、たまに思い出して「このことをいっているのかな?」と検証できたりします。

そういう意味では言い方は変かもしれませんが、悪い卦の方が易経の勉強になります。

それに易経は、一つの結果にもいくつかの解釈を用意してくれています。

例えば本田済著「易」(朝日選書)には次のような解説があります。

普段使っている言葉に対する易経本来の意味を知って感動してしまいました

いつものように易を学ぶために占ってみたら「水沢節」という卦(か)が出ました。

今まで何度か解説書のこの卦の箇所を読み返しているのですが、今回は「苦節は易経の中庸の考え方から外れるので正しくない」というような説明に目が止まりました。

「苦節貞(てい)にすべからず」の部分です。

これって「苦節○年」の苦節?と気付いて調べてみると、はたしてその通りでした。

銭天牛著「すぐに役立つ銭流 易経」(棋苑図書)にそのものずばりの指摘があります。

「日本には”苦節十年”という言葉があって、”苦節は貞にすべし”というような意味で使われていますが、もとの文脈ではそうではありません。」

初めて知りました。

チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られそうです。

易経でいつも感心するところは、日常で何も考えずに使っている言葉や何も考えずに行っている行動に、行き過ぎたものはないか一つの基準を示してくれるところだと思います。

「すぐに役立つ銭流 易経」は次のように続けます。

基礎的なことを知らないまま易占をしているのかもしれません

以前、岡本吏郎著「ビジネスパーソンのための易経入門」(朝日新書)という本の「易を学ぶにはまず占ってみること」というアドバイスに納得して、毎日「今日はどのような日になるでしょうか?」と問い続けていることを書きました。

この半年ほど、占って出た卦(か)や爻(こう)に対して本田済著「易」(朝日選書)などの解説文を読んでいるのですが、どう解釈していいのか今ひとつ分かりませんでした。

そこで実際に易占されている方が書いた本をと思い、銭天牛という方の「すぐに役立つ銭流 易経」(棋苑図書)を買ってみました。

読んでみると、この卦と爻は○○を占うときはこう見る、職業○○の人はこう見る、ととても具体的に説明されています。

さらに易を学ぶときは、最初から六十四卦を全部覚えようとはせず、まずは八純卦を覚えましょうというようなことが書かれています。

八純卦とは上卦と下卦が同じ卦で構成されているもの。

例えば上卦に乾、下卦にも乾の組み合わせは乾為天(けんいてん)、上卦に兌、下卦にも兌は兌為沢(だいたく)、・・・というように計八つ。

なるほど、確かに残りの五十六卦は八卦の組み合わせですよね。

易や干支の陰陽五行のお話をする際に何の話題から入って行くかを考えています

あるところで易や干支の陰陽五行についてお話する企画を考えています。

私が話せる範囲ですので基礎中の基礎の内容になります。

易や陰陽五行の基本的な仕組みを解説することになりますが、学校の授業のように話をするだけだと聞く方も飽きると思いますので、自分で占ってもらうことも交えようと思います。

易経を説明する際に、よく占いの書でもあり義理の書でもあるという説明がなされます。

ここでの「義理」とは「思想」であったり「哲学」の意味で使われているようです。

金谷治著「易の話」(講談社学術文庫)には、占いの書と義理の書の二面性について次のように書かれています。

「そして、その二つの顔は、けっして一つに重なり合うことはないけれども、実は微妙につながっている。易の面白さは、実はそこにあるといってよかろう。」

私が易に惹かれるのは正にその部分で、占いと思想の境界に立って両方の世界に行き来できるところに魅力を感じています。

干支の陰陽五行についても同じようなイメージを持っているので、占いと思想の両面からお話ができると思っています。

ただ私が面白いと思っていることが他の方も同じとは限りません。

易は一生学び続けても終わりがない世界という話は本当だと確信しました

今日、岡本吏郎さんの「ビジネスパーソンのための易経入門」(朝日新書)という本を読んでいたら、一つの易占いの結果に対して数種類の見方があるということが書いてありました。

以前にも書きましたが、易は陰を表す「- -」と陽を表す「ー」を6本組み合わせたものを卦(か)と呼び、その一本一本を爻(こう)と呼びます。

卦は全部で64種類あり、それぞれに独自の世界が設定されています。

爻は全部で384種類(64種類×6本)あり、こちらにもそれぞれに独自の物語があります。

易占いをすると、まず一つの卦が選ばれ、その卦の中の一つの爻が選ばれることになります。

易者さんは選ばれた○○という名前の卦(世界)の○番目の爻(物語)から、占いの結果を読み解きます。

岡本さんによると「変卦」という見方があり、選ばれた一つの爻が陰ならば陽に、陽ならば陰に変えて、××という名前の掛に変化した結果を読み解くらしい。

それだけではありません。

「錯卦」という見方は、選ばれた六本の爻の陰と陽をすべて逆にして、△△という名前の掛に変化した結果を読み解くらしい。

さらに「総卦」という見方は、並んでいる六本の爻の上下をひっくり返して、▲▲という名前の掛に変化した結果を読み解くらしい。

世阿弥が唯識と易経の両方に影響を受けていたことに驚きました

岡野守也著「能と唯識」(青土社)という本を注文しています。絶版になっているので古書です。

この本は能と唯識との関連性に焦点を当てた内容のようで、以前安田登著「異界を旅する能」(ちくま文庫)という本がとても面白かったので、こちらも気になっていたのです。

能を大成した観阿弥・世阿弥といえば唯識学研究の総本山、法相宗興福寺の保護を受けていたようなので、大いに影響を受けているのでしょう。楽しみです。

今日ふと思い立って、インターネットで世阿弥について調べていたら、「花鏡」という能芸論書の中に易経を使って説明する箇所があるのだとか。

なかなか唯識と易経の両方に影響を受けた人物は見当たらないので、気になってもう少し調べてみました。

一つ見つけた情報は、世阿弥は岐陽方秀(きようほうしゅう、ぎようほうしゅう)という禅僧と親交があったということ。

この方は京都五山の一つ、東福寺の僧で、五山では易経を研究していたらしい。

もう一つ見つけた情報は、興福寺の「大乗院寺社雑事記(ぞうじき)」の記録に、寺に属していた声聞師の配下に猿楽師がいたとのこと。そこに観阿弥、世阿弥もいたのでしょうか。

そして声聞師自身の仕事に陰陽師も含まれていたとのこと。

易をやって最近感じるのはいつも相談相手がいるような感覚です

昨年から十円玉と百円玉を使って易占いをしています。

といっても、新聞に掲載されているような「今日はどのような日になるでしょうか?」という漠然とした問いです。

以前より易経について書いてきたように、内容自体が面白いので何度か解説書を読み返しているのですが、思うように理解が進んでいませんでした。

そんなとき、岡本吏郎著「ビジネスパーソンのための易経入門」(朝日新書)という本を読んでいたら、次のような箇所に目が止まりました。

「易は、こうした占いの歴史の中で生まれたテキストが出自です。ですから、易を学んでいくには、「構造」がどうのこうのと理屈を言っているよりも、まずは占ってみることでそのメカニズムを理解する方が馴染むと思います。」

なるほど、そういうことですか。

・・・というわけで、毎日さきほどの問いで占うことを続けているのです。

毎日のできごとに出た卦と爻を当てはめて考えていると、当たりハズレとは関係なく、書かれていることが実感を伴って理解できます。

いくつか発見したことがあって、例えば今イライラしているから悪い卦と爻が出そうだな、と思ってやってみると殊の外よかったり、今心も落ち着いているのでいいんじゃないかな、と思ったらとても悪かったり。