職業に関する話

仕事を心から愛している人を見てしまうと自分の仕事の再検討が必要だと感じます

今日夕食の時間に、TBS系列で「メイドインジャパン★『VS本場』日本代表はどこまで世界に迫れるのか!3時間SP!」という番組をやっていました。

私が見たのはヴァイオリン対決。長野県松本市のヴァイオリン職人、井筒信一さんの作品と、イタリアのクレモナで製作されたバイオリンです。

後片付けをしていたのでちゃんと見ていませんが、今までいろいろ苦労されてきたことや、対決で音のよさを評価されて感激で涙ぐんでいらっしゃったことなどが印象に残りました。

本当に心から製作に打ち込まれているんだと思います。

何でこんなことを書いているかというと、私が年をとってからやりたいと思っている仕事とずいぶん違うと感じたからです。調査してみると、あまり気乗りしないジャンルの依頼内容が多そうなんですね。

例えばスタジオミュージシャンでいえば、本人はジャズが好きなんだけど違うジャンルの演奏依頼が多い、というような。推測で書いていますので、実際にどうなのかは分かりませんが・・・。

なので、井筒さんがヴァイオリン製作の仕事を愛していらっしゃるようにお見受けして、羨ましいなと思ったんですね。

もちろん井筒さんは才能があったから成功されたわけですし、私が同じことをやったとしてもとっくに挫折していると思います。

好きなジャンルの中にも例外はあるので仕事を選ぶ際には注意が必要です

今までブログで、年をとってもできる仕事について、少しずつ情報収集や勉強をしていることを書いてきました。

ITの世界は移り変わりが早いので、いつまでもできるとは思っていません。

もちろん全く未体験のジャンルの仕事を考えているわけではなく、趣味などで関わって来たことの範囲内で考えています。

興味があって面白いと感じないと続きませんから。

今は本を読んだりして知識を溜め込んでいる段階ですが、具体的な仕事の内容が決まるまでは、読む本も関係がありそうなものを選んでいる状態です。

そのとき感じるのですが、趣味などで面白いと思っていたジャンルなのに、読んでみるとそれほど面白いと感じられない本もあるんですよね。

例えば、私は心理学者の河合隼雄さんや民俗学者の吉野裕子さんが好きでよく読んでいるのですが、河合さんの「源氏物語と日本人」(岩波現代文庫)や吉野さんの「易・五行と源氏の世界」(人文書院)だけはどうも食指が動きません。

単に私個人の問題で、学生のときから古文の授業が苦手だったのです。

潜在意識が苦痛だった授業を記憶しているのかもしれません。

一方で、河合さんであれば「昔話の深層」(講談社+α文庫)のグリム童話などは、とても面白く読みました。

87年間現役の理容師さんを見て遠い未来を予想してもしょうがないと思いました

テレビをつけたまま夕食の片付けをしていたら、103歳の現役理容師のご婦人に目が止まりました。

「林修の今でしょ!講座 ~3時間スペシャル~」という番組で、日本全国の健康なご長寿さんを調査して、「秋の長生き朝食ベスト20」を発表して行くという番組です。

そのご婦人は16歳のとき修業に入ったので、何と現役生活87年。理容師の仕事が生きがいだとおっしゃいます。

先日、民俗学や美術史学などの私が好きな本の著者について、一生追求できるテーマがある方は羨ましいと書きました。

しかし学者さんである以上、フィールドワークのような行動は必要でしょうから、なかなか100歳を超えてできる仕事ではないように思います。

もちろん肉体労働や企業から雇われる仕事よりは、仕事の寿命は遥かに長いような気もしますが。

一方でご自宅が理容室の理容師さんであれば、馴染みのお客さんがいる限りは、辞めたいと思わない限り続けることができるのでしょう。

NHK連続テレビ小説のヒロインのモデルとして有名な、美容師の吉行あぐりさんも、98歳まで現役だったようです。

先のご婦人もそうですが、理容師や美容師の仕事が生きがいであれば、もう最強の人生ですよね。

キャリアチェンジすることなく一生追求できるテーマがある方たちは羨ましいです

このブログでも、民俗学者の小松和彦さんや美術史学者の若桑みどりさんなどの本を読んでいることを書いていますが、いつも読むたびに膨大な知識量に圧倒されてしまいます。

私が好きな著者で、いつもすごい知識だと感銘を受ける方たちは、当たり前なのでしょうが、学生の頃から著作物の内容に関連する分野を選んでいらっしゃいます。

著作物は著者の研究の成果が発表されているのですから、発表に至るまでには長い研究期間が必要なはずです。

こんなことを書いているのは、私は年をとったときに備えて新しい仕事の準備を始めているのですが、このようなキャリアチェンジは、私が好きな著者のみなさんの生き方とずいぶん違うなと感じたからです。

もちろん先に上げた著者の方たちとは業種が全く違うので、目指すところは違います。

学者の方が生涯研究するテーマを追求して行くのに対し、私の場合はアプリの開発を受注したり自社で開発したアプリを売って行くことを繰り返すばかり。

経験は蓄積されて行きますが、IT技術はどんどん変わって行きます。

この「IT技術がどんどん変わる」というのがキャリアチェンジを考えている原因なので、年をとっても研究を続けることができる著者のみなさんを羨ましく感じたというわけなのです。

今考えると昔お手伝いしていたネットショップは無謀だったと思います

最近ネットショップをかなり頻繁に利用しています。

例えば親の服もネットで買ったりします。

近所には若い人向けのお店しかありませんし、親も高齢になったので気軽にデパートに出かけることができないからです。

それに服は送料が安い場合が多いです。

昔、水産物加工品のネットショップをお手伝いしていたことがあって、商品が商品だけに、発送はクール便なんですよね。

なので商品自体の価格はそれほど高くなくても、送料を加えるととても割高になります。

店舗を持たない小さな会社だったのでネットを利用するしかなかったのですが、これじゃお客さんも考えちゃうだろうな、と思っていました。

そういう意味では、全国チェーンのお店のネットショップであれば、近くの店舗で受け取るように注文すると送料がかからないので便利です。

よく飲んでいる薬など、ネットでとても安かったりするので助かっています。

先日、たまたま全国百貨店共通の商品券をもらったので、デパートに入っている本屋さんで本を注文しました。店舗受取りなので送料無料です。

臨床心理士を目指す学生さんはどういうきっかけでなりたいと思ったのでしょう

河合隼雄さんの「カウンセリングの実際」(岩波現代文庫)があまりに面白くて、このシリーズ「<心理療法>コレクション」の全六巻を揃えてしまいました。

第一巻の「ユング心理学入門」は前から持っていたので、残りの四巻を同時に少しずつ読み進めています。

心理療法の実例も豊富で、その話が面白いということは、臨床心理士という仕事にある程度興味があるのだと思います。

もちろん本を読む限りでは、当たり前ですが強い覚悟がないとやって行けない話ばかりなので、私にはとても務まりません。

それにこの年で臨床心理士の資格の勉強を始めるのも無謀ですし。

ふと思ったのですが、臨床心理士を目指す学生さんは、どういうきっかけでなりたいと思ったのでしょう。

私も学生の頃は悩んでいたことがあって、心理学の本を買って真剣に読んでいた記憶があるのですが、それでもカウンセリングに関連する仕事に就きたいと思ったことはありませんでした。

どうやったら自分が治るか、ということを考えるだけで精一杯だったんですね。

PCでうまく動かないことに遭遇するたびに職人さんを羨ましく思ったりします

昔作成したWindowsソフトのヘルプを修正する必要があって、当時使っていた「ヘルプましん」というソフトをWindows 7にインストールしました。

このソフトは、マイクロソフトの「HTML Help Workshop」というソフトのHHC.EXEというコンパイラを利用して、一般的なCHM形式のヘルプファイルを作ってくれます。

しかしこれを使っていたのが十年くらい前で、よく覚えていません。

案の定、コンパイルしてみると一瞬動いたような動かないような。CHMファイルができていません。

そんなに難しい設定があるわけでもなし、ネットで調べてみたら、Windowsのユーザーアカウント制御(UAC)が問題らしい。

「ヘルプましん」は対応OSがWindows XPまでのようで、Windows Vista以降のUACを考慮していないとのこと。

管理者権限でインストールして実行するという情報があります。う〜ん、どうしよう・・・。

とりあえずプロジェクトファイルのディレクトリを、デフォルトのProgram Filesの外に出してコンパイルしてみると、うまく行きました。よかった。

自転車屋さんのたくさんの道具を見て簡単に始められる仕事じゃないと思いました

一昨日、自転車がパンクしたため日常と違う行動をしたことを書きましたが、今日そのパンクをなおしてもらいに、近所の自転車屋さんに行ってきました。

大きな倉庫に自転車が並んでいて、たまに大きなトラックが停まっているので、自転車を出荷している商社のような感じです。

前輪のタイヤが、すり減っていないように見えて亀裂が入っていたので、そこからパンクしたようです。

パンクしたときはここで修理してもらうのですが、いつもそれを見ながら、道具が揃っているなぁと感心してしまいます。

空気を入れるコンプレッサーからいろいろな形状のドライバーやスパナまで、次から次に出てきます。

修理のついでに、他に不具合がないか点検してくれるんですね。

ペダルの付け根部分を止めているネジが緩んでいないかを確認するスパナなんて、見たこともない形状です。

道具が揃っているのはこのような商売なので当たり前でしょうが、それに比べると私のITの仕事は、必要なのはパソコンくらいです。

そういえばパン屋さんや理容師さんなども、店舗や設備に初期投資が大変だと聞いたことがあります。

そういう意味では、初期投資がそれほど必要ないIT関連に同業者が多いのは頷けます。

1万時間の法則の1万時間に近づくためにはいつも意識し続けるしかないですね

先日のお盆の期間に、休みを利用して今後の仕事の方向性を考えていることを書きました。

主にITの仕事と並行して前々から新しくやりたいと思っていること。今でも時間があれば、そのことを考えています。

何をやるかは自分の中である程度固まってきているので、あとはどこかの時点で、小さく始めて反応を見て行くことになると思います。

とはいうものの今やっている仕事があるので、実際に動くのはまだ先になりそうです。

ITの仕事は学生アルバイトの頃からやっていることで、アルバイトの内容はゲームのSE作りでした。

SEが作れるようになったのは、作曲をしたりFM音源のシンセサイザーの音作りをやりたくて、YAMAHAのMSXパソコンを買ったのがきっかけです。

アルバイトを始めてから、作った音をゲームに組み込むためにコンパイルをするようになったり、スクリプトを書くようになったりして、パソコンのことを覚えて行きました。

なので、パソコンを使った仕事をやっているといえるようになるまでは、何年もかかっているんですね。

ただ1万時間の法則ではないんですが、仕事としてやり始めれば一日中それに取り組むことになるので、必然的にそういえるようになります。

新しくやりたい仕事の需要とそれに対する自分の熱意が確認できるまでが長いです

また昨日の続きで、今後の仕事の方向性を考えているというお話です。

今やっているITの仕事と並行して、前々から新しくやりたいと思っていることを検討しているのです。

やりたいことは大まかに決まっているので、あとはどのようにすれば利益を得られるのかや、そのやりたいことが本当に続けられるのか。

三十代前半で独立したときも実は同じようなことを考えていて、そのときは学生の頃から夢だった音楽関連の仕事ができないか検討していました。

音楽関連とはいっても、プレイするほうはとっくに自分の才能が分かっていたので、考えていたのはエンジニアとか音響関連とか、音楽を裏で支える仕事ですね。

しかし自分の音楽の好みを考えてみると、クラシック音楽の古楽であったり、ポピュラー音楽でも穏やかな曲調のものが好きなので、もし裏方の仕事に就けたとしても、長く続けることはできないだろうなと思って諦めてしまいました。

スタッフとして音楽リハーサルスタジオに勤めていたとき、お客さんに個性的な音楽を追求していたバンドの方は何組もいたのですが、基本的には趣味として楽しくやられていました。

「音楽が好き」という人は多いですが、どんな人にも好きな音楽のジャンルとそれほどでもない音楽のジャンルはあります。