職業に関する話

井筒俊彦さんをキーワードに興味のあることがすべて繋がってちょっと感動しました

ここ数日、お盆休みを利用して、今後の仕事の方向性を考えているということをブログに書いています。

IT関連以外で長く続けられそうな仕事というのも並行して考えているのですが、興味のあることについて考えたりインターネットを調べたりしていると、井筒俊彦さんの著書「コスモスとアンチコスモス」(岩波文庫)のことを紹介しているWebサイトに目が留まりました。

華厳経に事事無礙(じじむげ)という概念があるのですが、これは「一つの共通な根源的思惟パラダイム」として東西哲学史に多くの顕著な例を見出すことができるとあります。

例として、イスラムの哲学者イブン・アラビーの存在一性論や荘子の渾沌思想、新プラトン主義の始祖プロティノスなどが挙げられているのですが、このブログで書いてきたライプニッツのモナドロジーや唯識のアーラヤ識も含まれています。

新プラトン主義も、ブログで何度か書いている若桑みどりさんのイコノロジー研究に重要な位置を占めていますし。

実はこの本のことは知っていたのですが、お値段の張る古本しかなくて買うのをためらっていました。

今年になって文庫本が出ていたんですね。さっそく注文していまいました。

新しい仕事のことを考えられるようになったのは五十代になったからだと思います

一昨日からブログに書いていますが、お盆休みを利用して今後の仕事の方向性を考えています。

年を取ってきたので、開発メインの仕事がちょっと辛くなってきたんですね。

もちろん今すぐどうこうというわけではありませんし、別の仕事をやるにしても、開発の仕事も続けて行こうと思っています。

しかし現実的に考えて、いつまでもITの仕事をメインにやるのは難しいと思います。

新しくやりたいことは大まかに決まっているので、今考えているのは、どのようにすれば利益を得られるのかや、そのやりたいことが本当に続けられるのかということ。

学生の頃にパソコンを買って以来、ずっと触っていても飽きるということがなかったので、今までITの仕事を続けてこられたのだと思います。

逆にいえば、いつも考えていることで、飽きないことじゃないと続けられないんじゃないでしょうか。

テレビでたまに見ますよね。一日中カレーのことばかり考えているカレー屋さんとか、少しの睡眠時間で一日のほとんどの時間をパン作りに費やしているパン屋さんとか。

確かにそこまでやれば美味しいだろうし、お客さんも絶えないでしょうが、そんなことができるのはほんの一握りの人だけでしょう。

年を取ってきたので開発メインの仕事から脱却したいなと思っています

先日ある会社さんのアプリをAppleに申請していて、七月末にリジェクトされてしまったことを書きました。

その日に易で次の日を占ったところ出た卦(か)が沢水困(たくすいこん)の初爻(こう)。四大難卦といわれるものの一つで、その名の通り困ったことが続くという占断。

三回リジェクトされて、そのあとAppleに電話対応してもらって、アドバイス通り修正してようやく通りました。易が当たっていたということなのでしょう。

ASK アクティブシニア交流会さんのパソコン・スマホ勉強会の講師の仕事と重なってしまったので、今日Annual Self Classification Reportを提出したり、クライアントさんにAppleから聞いた運営上の注意点などをお伝えして、ようやく納品が完了しました。

昨年からアプリを三タイトル申請してきたのですが、それらはすんなり通りました。

もしかして最近Apple社内の規定が厳しくなったのか、それとも今回のアプリのコンセプトが社会的に注意を要するものだったのか。どちらにしろこちらでは分かりません。審査というのは、何度提出しても緊張してしまいます。

しかし昔ゲーム開発会社にいた頃を思い出してみると、家庭用ゲーム機用のタイトルを申請する際の緊張は、今の比ではなかったです。

スーパーに行って私の仕事との時間感覚の違いを感じてしまいました

今日夕食の買い出しに最近あまり行かないスーパーに寄ったら、バナナが大量に売れ残っていました。

年を取って健康に気を使いだしたこともあり、ちょっと何か食べたいなと思うとき、お菓子やパン類よりもバナナを食べるようにしています。なので、よくバナナ売り場を見るんですね。

いつも行くスーパーは入荷する日に新鮮なバナナが大量に並んでいるので、数が少ないともうすぐ入荷するんだなと分かるんですが、このスーパーはあまり行かないので入荷のことは分かりません。

ただ大量に並んでいるバナナがみんな熟れているので、こりゃどうするんだろう?と他人事ながら少し心配してしまいました。

ブロッコリーやひきわり納豆などもよく買うのですが、これらも大量に余っている日と売り切れている日の差が大きいように感じます。

そういうのを見るたびに、スーパーの仕入れ担当者の方は大変だなと思います。

私の場合はソフトウェア開発の管理であったり講師であったり、昔から何とかやれているものは、締め切りまでに数ヶ月の余裕があったり、ある程度準備期間があるものばかりです。

以前、魚介類のバイヤーさんたちとしばらく仕事をしたことがあるんですが、みなさんいっときも自分のデスクに座っていません。

いくつかある好きなことの共通項を探して仕事に育てて行けるのではないかと思います

昨日はよくやらせていただいているIT講師のお仕事に加え、いつかはIT以外の講師もできるようになりたいというお話をしました。

年を取ると、新しい技術にはついて行けなくなると思いますので。

しかし一方で、講師ができるということは、受講者の方のどんな質問にも答えられる知識や経験が必要です。

今の私にはそのようなものはありませんので、好きであったり得意であったり、昔から時間をかけて取り組んでいることを洗い出してみるしかありません。

イチロー選手や羽生名人、武豊騎手のような一流の人は、一つのことに集中して誰にも到達できない高みに上り詰めたイメージがありますが、そんなことができる人はほとんどいないと思います。

私がいっているのはそんなに難しいことではなくて、誰にも好きなことや時間を使ってやっていることはいくつかあるじゃないですか。

分かりやすい例だと、芸人さんの中には料理好きやキャンプ好きが高じて、本を出したり番組を持ったりする方がいらっしゃいますよね。

これなんて芸人という本職以外に趣味が仕事になった例ですが、この例も分かりやす過ぎます。

私がいっているのはもっと曖昧なこと。

毎日長時間やっていることを講師ができるまで育てて行こうと思います

ASK アクティブシニア交流会さんでパソコン勉強会を開催中ですが、IT関連の講師の仕事は数えきれないくらいさせていただいています。

教える内容は、ネットショップ運営やWebサイト制作などの初心者向けがほとんどです。

学生の頃からパソコンに触れてきたのでパソコン歴だけは長くて、その分いろいろなことを経験してきたため、何とか初心者向けの講座ならば対応できるということだと思います。

ゲーム開発会社にいたときや、独立して数年間IT関連の会社ばかりとお付き合いしていたときは気付かなかったのですが、ITとは関係のないクライアントさんとお付き合いするようになると、「仕事以外ではパソコンを触りたくない」という方が結構いらっしゃることを知りました。

私はそのようなことはなくて、休日でも時間があればパソコンを立ち上げています。

そういう意味では、仕事以外でパソコンを触りたくない方に比べれば、パソコンを触っている合計時間の差は広がって行くんですよね。

なので、初心者の方から聞かれたら答えられるだけの雑学は身に付いているのでしょう。

しかし以前からブログに書いているように、ITの仕事はいつまでも続けられるものではないと思っています。

駄菓子屋のおじさん、おばさんの仕事はAIに代替されにくいですよね

夕食の買い出しに近所のスーパーに行ってレジに並んでいたら、レジ打ち中の人の次に並んでいる人が、チュッパチャプスをカゴにも入れずに一個だけ置いていました。

珍しいなと思ってしばらく待っていると、小学生低学年と思しき男の子が走ってきて、もう一個チュッパチャプスを置きました。

次に並んでいると思っていた人は、そのとき手に持っていた茄子を一本置いたので、その子の次に並んでいたということでした。

なるほど。

そのスーパーは自動支払機が置いてあり、お客さんが自分でお金を入れるシステムです。

その男の子は自動支払機のところに行ったのですが、店員さんに「すいません、間違えました」といいます。

店員さんが男の子に返金して、男の子は売り場に戻って行きました。

私の方は支払いも終わり、商品を買い物袋に詰めていると、背中の方で「これはお金が足りないよ」と店員さんの声がします。

どうやらさっきの男の子のようです。

チュッパチャプスを買いたいというわけではなく、持っているお金の範囲で、できるだけたくさんのお菓子を買おうとしていたんですね。

何だかほほえましくなってしまいました。

違う環境にいる人の生活パターンは実感できないものですね

この10連休中毎日のように、買い物と夕食の買い出しに近所のディスカウントストアとスーパーに行っていました。

どちらのお店も店員さんの顔ぶれは平日と同じ。10連休といっても何も変わりません。

そういえばヤクルトさんも連休中いつものように配達されていました。

私も連休中は仕事をしていましたし、いつもお仕事をしている方とも普通に仕事のやり取りをしていました。

少なくとも私の周りは、10連休とはあまり縁のない人たちばかりだったように思います。

ずいぶん昔に会社に所属していたときは週休二日でしたし、休日もカレンダー通り。

もしその会社にいたとすれば、私も10連休だったと思います。

書いていて思い出したのですが、私の親もカレンダー通り休める仕事をしていたので、子供の頃は連休ともなるとクルマで遠出することもありました。

そんな生活をしていると、子供ながらに大人は子供と同じようにカレンダー通り休みがあるんだな、と信じ込んでしまうんですね。

なのでカレンダーが休みでなければ、病気でもない限り会社や学校は休めないものだと思っているわけです。

新しい仕事を始めるときは一風変わったバックボーンを持っているといいと思います

あるテーマの本について複数の著者がいる場合、その人の職業や所属している団体などの違いによってテーマの切り口が違ってきます。

私も一つのテーマについて著者が違う本を数冊持っているのですが、ある方は大学院の博士課程から大学教授とずっとアカデミック畑ひとすじ、ある方はキリスト教関連の仕事と心理学者を兼任され、ある方は大学教授であり武術の師範でもあり、ある方はお坊さんだったりします。

みなさん著書のテーマが専門なのですが、説明をする際の例え話や日常のエピソードなどはその方の肩書ならではのものです。

やっぱりあることの専門家であっても、バックボーンが違うとそれぞれの書籍が違うテーマのようにさえ感じられます。

こういうのは結構重要なことだと思っています。

昨今人生100年といわれるようになって、私もできる限り働きたいと思っていて、高齢になっても一人でできる仕事を模索しています。

しかし職業として確立されたものであれば、どんなものでもそれなりに競争率は高いですよね。○○の専門家と名乗っても需要があるものであれば特に。

そんなとき、同じ専門家であってもバックボーンが他の方たちより異色であれば、そのバックボーンに興味を持つお客さんが付くんじゃないかと思うのです。

実利的なことに結びつかなくても好きなことに時間を使うのは気分のいいものです

TBS系列で放送されている「クレイジージャーニー」に出演されている加藤英明さんは、テレビ東京系列で放送されている「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」にも出演されていた方だったんですね。初めて知りました。

似たキャラクターの方だとは思っていたのですが。

何でも静岡大学教育学部講師をされている爬虫類学者、生態学者とのこと。NPO法人静岡県カメ自然誌研究センターというところの代表もされているそう。

私は爬虫類のことも亀のこともよく知らないのですが、あれだけ詳しい知識をお持ちで、子供のような好奇心を持って生物と接している姿を見ると、番組もとても面白いものになりますね。

とても尊敬してしまいます。

この加藤さんと同じように私が尊敬しているのは、魚類学者のさかなクンです。

この方の魚の知識も凄まじい。今や東京海洋大学名誉博士・客員准教授をされています。

魚への好奇心が飛び抜けていた代わりに、学校の勉強も一般の仕事もあまり得意ではなかったのだとか。

飛び抜けたものがなく、学校や仕事を何とかやってきた自分にはとても羨ましい生き方に見えます。