個人的に唯識仏教のすごいなぁと思うところ
作成者:admin 作成日:日, 05/26/2019 - 23:20数日前に、私が持っている唯識の本の心所有法について書かれている箇所を読み返していることを書きました。
心所有法とは心の働き、心の作用の面を細かく分析したものです。
唯識は大乗仏教の深層心理学ともいわれていて、私はその部分への興味から唯識に入って行ったのですが、この心所有法がまさに私の興味と合致するんですね。
しかし合致するとはいっても、心所は六つのグループ、五十一種類に分類されているので、全部に興味があるというわけでもありません。
今回その分類の中でも特に興味をひかれるところが分かったので、読み返してよかったと思っています。
一つは六つのグループの最初、「遍行(へんぎょう)」。
「遍(あまね)く行われるもの」という意味で、心が動くときに必ず働くといわれているものです。
多川俊映著「唯識とはなにか」(角川ソフィア文庫)には次のような説明があります。