現代の価値観とは全く異なる「求塚」という能の内容に衝撃を受けました

先日、岡野守也著「能と唯識」(青土社)という本を注文したことを書きましたが、昨日その本を読んでいて衝撃を受けたことがあります。

観阿弥に関わる作品といわれている「求塚(もとめづか)」の内容です。あらすじは以下。

「旅の僧に尋ねられて求塚に案内し、塚のいわれを語った女性は菟名日乙女(うないおとめ)の亡霊だった。

彼女は小竹田男(ささだおとこ)と血沼丈夫(ちんのますらお)に求愛され、水鳥を射て当てた方に決めようとするが、どちらの矢も当たる。

悩んだ乙女は水に身を投げる。

彼女の亡骸を埋めた塚で二人の男は刺し違えて死ぬ。

地獄で二人の男に責められ、鳥にもつつかれ、さらに地獄の責め苦が彼女を苦しめる。」

ひどくないですか?

菟名日乙女って勝手に愛されただけですよね。水鳥を殺したのも彼女じゃない。なのになぜ彼女だけが地獄で苦しめられなければならないのか。

観阿弥、世阿弥といえば当時のスターのはず。現代で人気者のシナリオライターや俳優がこんなシナリオを書いたら炎上してしまいそうです。

インターネットでこの作品を調べてみるといろいろな解釈があるようです。

タモリさんの博識ぶりを見て他人に期待しないためにはそれも必要なのかなと思いました

以前ブログで、タモリさんのおっしゃった「他人に期待しない」というのを口癖にしてみたら、いい感じだったということを書きました。

今日も近しい人から理不尽なことをいわれてムッとしたのですが、この言葉を思い出して「しょうがないなぁ」と気持ちを切り替えました。

自分が理不尽だと思ったことも相手にとっては言い分があるのでしょうし、近しい人であればあるほどストレートに感情をぶつけてしまうのはしょうがないとも思います。

そんな感じで、あれから結構この口癖に助けられていますので、テレビでタモリさんを拝見したときは、ふとこの口癖のことを思い出してしまいます。

前々からNHKの「ブラタモリ」を見ていて、タモリさんの博識ぶりにいつも驚いていたのですが、最近思うのは「他人に期待しない」ためには、ある程度自分で解決できることが前提なのではないかということ。

極端な話、自分で何でもできたり何でも知っていたりすれば、他人に期待する必要もありません。

もちろんそんなことは不可能でしょうが、できないことや知らないことがあったとしても、代替案なり別の知識で代用するなりして、自分で納得できる結果を導き出せればいいわけです。

もしそれを試みても無理だった場合は、諦めもつくんじゃないでしょうか。

セキュリティの強化はいいことですがログインが複雑になりすぎなければいいですね

Apple DeveloperのWebサイトにサインインする際に、2ファクタ認証という手続きが必要になりましたね。

今までは代表者の私とプログラマーが一つのアカウントを使っていたのですが、これからはそういうわけには行かなくなりました。

アプリを申請するときに、パスワード(アカウント)を管理する担当者とプログラマーとアプリのドキュメントを書くライターの三人が同じアカウントでサインインする、なんてことはありがちですよね。

確かにそれが許されるならば、一つのアカウントを大勢の人が使えることになって、セキュリティ上危険だと思います。

ずいぶん前に、ASK アクティブシニア交流会さんのホームページが改ざんされてしまったことを書いたのですが、これもサーバーのアカウントを共有してしまったために起きたことでした。

今はサーバーにCMSを置くことはせずに、特殊な方法でアップしていますので、それ以降問題は起きていません。

なので同じサーバーにログインする際に、関係者ごとに違う手続きなりを使うのはいいことだと思います。

一方で、パソコンが苦手なクライアントさんもいらっしゃるので、あまり複雑なことは難しそうです。

私の世代にとってデストロイヤーさんはバラエティに出ていた優しそうな外人さんです

プロレスラーのデストロイヤーさんがお亡くなりになったんですね。

享年88歳とのことで私の親よりも年上です。

それもそのはず。私がこの方を知っているのは、日本テレビ系列の「金曜10時!うわさのチャンネル!!」に出演されていたときの記憶がほとんどです。プロレスの試合で来日したときの相手は力道山さんとのことで、その時代のことは覚えていません。

「うわさのチャンネル」で和田アキ子さんやせんだみつおさんと共演していたときのデストロイヤーさんは、覆面をしていたので顔は分かりませんでしたが、目はとても優しそうな方でした。

当時番組をかぶりつきで見ていた記憶があるのですが、内容をよく覚えていないのは小学生だったからですかね。はるか昔です。

しかも夜10時の番組なんて、親から早く寝なさいと叱られていたに違いありません。

1970年代テレビはまだまだ高価で、ほとんどの家庭は一家に一台、居間にしか置いてなかったんじゃないでしょうか。

見るとなったら必死で見ていたと思います。

なので以前ブログに書いたように、懐かしのテレビ番組を振り返る「テレビ探偵団」のような番組が、私たち前後の世代に人気だったんだと思います。

WiMAXの契約が終わる2022年には新しい通信規格が普及し始めているかもしれません

今月、今使っているWiMAXの契約期間が終了するので、解約して新しいプロバイダと契約しました。

他社と比較して継続するかどうかを決めようと思ってインターネットで調べていたら、たまたま三年間の総額から平均の月額を比較しているWebサイトがあり、安い会社を見つけたんですね。平均の月額だと3200円を切ります。

どの会社さんも、最初の○か月は割引価格だとかキャッシュバックを適用すれば安くなるだとか、料金体系が複雑すぎます。今のプロバイダは新規で契約しなおしても、キャッシュバックキャンペーンは適用されない、なんて制約もあったり。

私は動画はほとんど見ませんので、通信速度は速くなくていいです。

前回契約したときのルーターはWX03という機種ですが、今ではWX05やW06なんて機種になっているみたいですね。

ルーターの通信速度は遅くてもいいので、その分バッテリーの持ちがよくて通信料金が安い方が助かります。

私と同じように思っている人は多いんじゃないでしょうか。

そうはいっても、ルーターの性能が上がるにつれて、みんながよく見るYahoo!のようなWebサイトの動画広告の画質も上がって、ますます高機能のルーターが必要になって行く、というサイクルは変わらないのでしょう。

易は一生学び続けても終わりがない世界という話は本当だと確信しました

今日、岡本吏郎さんの「ビジネスパーソンのための易経入門」(朝日新書)という本を読んでいたら、一つの易占いの結果に対して数種類の見方があるということが書いてありました。

以前にも書きましたが、易は陰を表す「- -」と陽を表す「ー」を6本組み合わせたものを卦(か)と呼び、その一本一本を爻(こう)と呼びます。

卦は全部で64種類あり、それぞれに独自の世界が設定されています。

爻は全部で384種類(64種類×6本)あり、こちらにもそれぞれに独自の物語があります。

易占いをすると、まず一つの卦が選ばれ、その卦の中の一つの爻が選ばれることになります。

易者さんは選ばれた○○という名前の卦(世界)の○番目の爻(物語)から、占いの結果を読み解きます。

岡本さんによると「変卦」という見方があり、選ばれた一つの爻が陰ならば陽に、陽ならば陰に変えて、××という名前の掛に変化した結果を読み解くらしい。

それだけではありません。

「錯卦」という見方は、選ばれた六本の爻の陰と陽をすべて逆にして、△△という名前の掛に変化した結果を読み解くらしい。

さらに「総卦」という見方は、並んでいる六本の爻の上下をひっくり返して、▲▲という名前の掛に変化した結果を読み解くらしい。

実績を残す人の睡眠時間は長い短いに関係なくちゃんとした根拠がありそうです

昨日の夜、用事をしながらテレビを見ていたら、日本テレビ系列の「月曜から夜ふかし」という番組で一日30分しか寝ない人を紹介していました。

本当ですか?

タレントの武井壮さんも45分しか寝ないということで、お医者さんと共に検証するテレビ番組を見た記憶があるのですが、医学的にそんなことあり得るんですかね?

私も夜ふかしをするため睡眠時間は平均より短いように思うのですが、それでも6時間近くは寝ています。しかも昼間眠たいときは仮眠を取ったりします。

そんなことするくらいなら、ちゃんと寝ろって話ですよね。

睡眠時間が短いと健康上問題があるとはよく聞きますので、気にしてはいるのです。とはいうものの、仕事が終わったあとにすぐ寝る気にはなれず、ついネットを見たり本を読んだりしてしまいます。

なのでショートスリーパーの人の話題はとても気になります。

以前何かの番組で、パン好き女優として知られる木南晴夏さんが評判のパン屋さんを巡る、という企画をやっていました。

木南さんは、気に入ったパン屋さんのオーナーには「何時間寝ていますか?」と聞くようなことをおっしゃっていました。

その日も気に入ったパン屋さんに睡眠時間を確認したら、何と一時間という答え。

自国の人も驚くような風景や映像でないと海外の人も驚かなくなると思っています

先日行われたヴィッセル神戸対サガン鳥栖のサッカーの試合のあとに、元スペイン代表のイニエスタ、ビジャ、トーレスの三選手が顔を合わせたときの写真を公開して、海外のファンが大騒ぎしているそうですね。

私はサッカーのことはあまりよく知りませんが、ニュースで話題になっていたのですごい選手たちだということは分かります。

サッカーファンならば「何でこのビッグスリーが日本にいるんだ?」ってことになるのでしょうね。

何年か前に、F1ドライバーのフェルナンド・アロンソが山手線に乗っている写真をインターネットに公開したときも、海外のF1ファンが「なぜ大騒ぎにならないんだ?」みたいな書き込みをしていて、日本は不思議に思われているんだろうなと感じたものです。

確かに自国の英雄が自国ではありえない状況で日本で過ごしているのを見ると、不思議だろうなとは想像できます。

逆に、例えば初音ミクのようなホログラムのライブに日本人の観客が熱狂している映像は、海外の人も不思議に思うだろうなとも思います。

私自身は初音ミクの音楽はたまに聴きますし、人間が歌うよりもいいなと思うこともあります。実際に、合成音声ならではの歌声の方が感動する音楽もあると思っています。

世阿弥が唯識と易経の両方に影響を受けていたことに驚きました

岡野守也著「能と唯識」(青土社)という本を注文しています。絶版になっているので古書です。

この本は能と唯識との関連性に焦点を当てた内容のようで、以前安田登著「異界を旅する能」(ちくま文庫)という本がとても面白かったので、こちらも気になっていたのです。

能を大成した観阿弥・世阿弥といえば唯識学研究の総本山、法相宗興福寺の保護を受けていたようなので、大いに影響を受けているのでしょう。楽しみです。

今日ふと思い立って、インターネットで世阿弥について調べていたら、「花鏡」という能芸論書の中に易経を使って説明する箇所があるのだとか。

なかなか唯識と易経の両方に影響を受けた人物は見当たらないので、気になってもう少し調べてみました。

一つ見つけた情報は、世阿弥は岐陽方秀(きようほうしゅう、ぎようほうしゅう)という禅僧と親交があったということ。

この方は京都五山の一つ、東福寺の僧で、五山では易経を研究していたらしい。

もう一つ見つけた情報は、興福寺の「大乗院寺社雑事記(ぞうじき)」の記録に、寺に属していた声聞師の配下に猿楽師がいたとのこと。そこに観阿弥、世阿弥もいたのでしょうか。

そして声聞師自身の仕事に陰陽師も含まれていたとのこと。

易をやって最近感じるのはいつも相談相手がいるような感覚です

昨年から十円玉と百円玉を使って易占いをしています。

といっても、新聞に掲載されているような「今日はどのような日になるでしょうか?」という漠然とした問いです。

以前より易経について書いてきたように、内容自体が面白いので何度か解説書を読み返しているのですが、思うように理解が進んでいませんでした。

そんなとき、岡本吏郎著「ビジネスパーソンのための易経入門」(朝日新書)という本を読んでいたら、次のような箇所に目が止まりました。

「易は、こうした占いの歴史の中で生まれたテキストが出自です。ですから、易を学んでいくには、「構造」がどうのこうのと理屈を言っているよりも、まずは占ってみることでそのメカニズムを理解する方が馴染むと思います。」

なるほど、そういうことですか。

・・・というわけで、毎日さきほどの問いで占うことを続けているのです。

毎日のできごとに出た卦と爻を当てはめて考えていると、当たりハズレとは関係なく、書かれていることが実感を伴って理解できます。

いくつか発見したことがあって、例えば今イライラしているから悪い卦と爻が出そうだな、と思ってやってみると殊の外よかったり、今心も落ち着いているのでいいんじゃないかな、と思ったらとても悪かったり。