唯識仏教の本は読んでみるとけっこう面白いと思います、その一

今日は竹村牧男著「「成唯識論」を読む」(春秋社)を読んでいました。

今月のブログは何度かこの書き出しで始まっていますが、すきま読書をしている上に五百ページ以上ある本なので、こうなってしまいます。

唯識は術語が多いから分かりにくい、というようなことをどこかで読んだ記憶があります。

確かにそうなのですが、分かってしまうと面白い。

今日読んだのはそのことがよく分かる箇所だったので、ちょっと紹介してみます。

まず「唯識の十二縁起の解釈―能引支」という箇所から。十二縁起説とは以下。

「釈尊は覚りを完成したときに、一週間、解脱の楽しみを味わった後に観察に入り、十二縁起という、人間が苦しまざるをえない仕組みを解明したといわれています。」

具体的には「無明→行→識→名色→六処→触→受→愛→取→有→生→老死」という十二個です。

以下、能引支の説明。

「唯識では、識・名色・六処・触・受の五支を、実に種子として考えます。未来の業の結果に対する名言種子、直接的な因となるものと見るのです。無明・行は、その識等の五果の種子を引くので、ですから能引支だというのです。つまり業は、来世にどの身体と環境世界を引き出して現行させるか、に関わるわけです。」

非日常の期間が続きそうなので瞑想について学んでみようと思っています

五十代で易経や唯識仏教と出会ってずいぶん助けられたと思います。

易経は行動指針を示してくれますし、唯識仏教は心の仕組みを教えてくれます。

前者は二千年以上前に、後者は千五百年ほど前に成立し、今日まで生き抜いてきたものですから、行動指針にしろ心の仕組みにしろ、これ以上のものはないんじゃないかと思っています。

今までは易経と唯識仏教を学ぶことで十分満足していました。

ところがコロナによる緊急事態宣言で状況が変わりました。

外出自粛の期間が長引くことにより、気分が落ち込んだりアルコール依存になったりする人が増えているそう。

私は今は大丈夫ですが、そのうちそんな気分になってしまうかもしれません。

先日ブログに、私にはティク・ナット・ハンさんのマインドフルネスが向いているということを書きました。

「ブッダの〈気づき〉の瞑想」と「ブッダの〈呼吸〉の瞑想」(共に野草社)という本に書いてあるように、「息を吸いながら○○、息を吐きながら○○」などと唱えながら、呼吸の瞑想をするだけです。

呼吸の瞑想は一日二十分程度行っています。とても気分が落ち着きます。

そうなんですね。瞑想は実際に心に作用してくれるのです。

私が後期高齢者になる頃には長く働くためのノウハウも溜まっていると思います

知人に高齢の方が何人かいるので、年を取ると肉体や精神がどのような感じになるか何となく理解できます。

70代前半であれば、肉体的にも精神的にも元気な方は多いです。

ところが70代後半になると、後期高齢者医療制度が75歳以上とされていることからも分かるように、肉体や精神が衰えてきたと感じられる方も増えて行くようです。

私の親は80代後半になりますが、記憶力にしろ判断力にしろ運動能力にしろ、それなりに衰えているのを感じています。

何故こんなことを書いているのかというと、私は働けるまで働こうと思っているのですが、体が思うように動かなくなれば、それも難しくなるからです。

一方で、90代でも現役で働いている方はけっこういらっしゃいます。

農家の方、理容師さん、お医者さん、・・・中には営業職の方も。

なぜそれができるのでしょう。遺伝なのか、食べ物なのか、日頃の運動なのか。

年を取ったら、記憶力がよくなるといわれているナッツ類やチョコレートを食べてみるかなぁ。

どちらにしろ私が後期高齢者になる頃には、今よりもずっと働いている高齢者は増えているでしょうし、長く働くためのノウハウも溜まっていると思います。

易と唯識をテーマにした本は見当たらないので自分なりに研究して行きます

定方昭夫著「「易」心理学入門―易・ユング・共時性―」(柏樹社)を読み終わりました。

「終章 易から自己実現へ」は、気功を学ばれている筆者が、気功学術討論会に出席することなどを盛り込んだ、気功の旅行記から始まっています。

筆者のプロフィールにはユング心理学・東洋医学研究家とあります。

東洋医学への興味から鍼灸師の資格を取り、気功教室を開かれています。

中国料理も趣味とのことで、中国のことが好きなんですね。

先日読み終えた、秋山さと子著「占いとユング心理学―偶然の一致はなぜ起こるのか」(KKベストセラーズ)は、本の最後に易の64卦(か)と384爻(こう)それぞれの解説があります。

ちゃんとした解説なので、私はたまに占筮の結果の参考にさせてもらっています。

以上は易とユングというテーマについて書かれた本でした。

そして唯識と深層心理学(ユングを含む)について書かれた本もあります。

何度かこのブログでも紹介した、岡野守也著「唯識のすすめ」(NHKライブラリー )です。

基本的には唯識の入門書なのですが、副題に「仏教の深層心理学入門」とあるように、終わりの方の章でフロイトやユングの深層心理学との類似性を検討しています。

テレビで紹介されるバイヤーさんや趣味人を見るたびに刺激を受けてしまいます

テレビを見ていると、いろいろなジャンルの商品のバイヤーさんを見かけます。

例えばNHKの「世界はほしいモノにあふれてる ~旅するバイヤー極上リスト~」。

番組を見ていると、確かに欲しいと思うものばかり出てきます。さすがこういう方々が一流のバイヤーさんなのでしょう。

バイヤーさんだけでなく、趣味で食べ歩きやコレクションなどをしている人も見かけます。

TBSの「マツコの知らない世界」なんかそうですね。

テレビで紹介されるくらいですから、普通の人の趣味の範囲を超えているということなんでしょう。

半端ない情熱で自分の世界を追求する方々には、いつも圧倒されてしまいます。

バイヤーさんは仕事なのでお客さんのことを優先して考える必要がありますし、趣味の方は自分のことを優先すればいいという違いはあるのですが。

とはいえ、趣味が高じると人を感動させるまでになるということですよね。

それでは自分の場合はどうなんだろうと考えてみると、仕事ではお客さんが本当に欲しいものを提供して来たか、と問われれば自信が持てませんし、人を感動させるまでに没頭した趣味はあるか、と問われればないとしかいえません。

情報が少ないために不安を抱えている方々に明るい話題が届くことを願っています

昨日ネット上に流れていたニュースですが、日本感染症学会は18日、インターネット配信という形で東京都内でシンポジウムを開き、新型コロナウイルス対策にあたる政府の専門家会議のメンバーや、治療にあたる医師などが状況を報告したそうです。

その席で藤田医科大学の土井洋平教授は、インフルエンザ治療薬のアビガンについて次のように報告しました。

アビガンを投与された300人のうち、軽症と中等症の患者ではおよそ9割、人工呼吸器が必要な重症患者では6割で2週間後に症状の改善が見られたとのこと。

そして今日、講談社FRIDAYデジタルというWebサイトで「「アビガン」は新型コロナに本当に効くのか?開発者に聞いた」という記事を見つけました。

こちらはアビガンを富士フイルム富山化学と共同開発した白木公康さんのインタビュー記事です。

記事では新型コロナウイルスに対する有効性を説明されていて、最後に「早期発見してアビガンを飲めば、肺炎がそれ以上進行しない病気だという安心感をみなさんに持ってほしいですね」とメッセージを送られています。

今多くの方が、先の見えない不要不急の外出自粛で疲弊されているのではないかと思います。

Webアプリだけで仕事をするのであればRaspberry Pi 4の4GB RAM版で十分です

今このブログはRaspberry Pi 4の4GB RAM版で書いています。

先日ブログにVGAのPCディスプレイに接続したことを書いてからしばらく時間が空いてしまいましたが、仕事をWindowsパソコンと交互にこなしながら必要な設定をしていました。

設定といっても、次のようにFirefoxをインストールして日本語環境をととのえ、文字化けしないように文字フォントをインストールしただけです。
sudo apt-get install iceweasel
sudo apt-get install ibus-mozc
sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname

今のところ、仕事はGmailやGoogle KeepなどWebブラウザだけでこなせているので、この設定だけで問題ありません。

サクサク動作するので、Windowsパソコンを使うのと変わらないように感じています。

Raspberry Piのいいところは、やっぱり安くて小さなところだと思います。

高齢の親の疲労回復にはビタミンBとミドリムシがいいのではないかと思います

以前ブログで、親がいつも「疲れた」というのでビタミンBを買って飲ませたところ、少し元気になったようだと書きました。

何でもビタミンBは、食べたものの栄養素をエネルギーに変える働きをするようで、豚肉やレバーなどに多く含まれているとのこと。

そういえば私の親は、高齢になって食が細くなり、それらの食品を摂れていませんでした。

そして昨日のことなのですが、親がかかりつけのお医者さんにお薬をもらいに行ったとき、先生から「高齢になって動くことが少なくなれば、筋肉量が減って更にきつくなります」と教えていただきました。

運動しろというのもちょっと酷なので、何かいいサプリはないか調べてみると、筋肉の保持や増量に必要なアミノ酸が含まれているものがいいらしい。

親は錠剤タイプを好むので、そのような商品を探してみると、一日六錠飲むタイプがあります。

ただでさえ複数のお薬やサプリを飲んでいるのに、更に六錠か・・・と躊躇していたところ、そういえばいつも飲んでいるミドリムシってたくさんの栄養素が含まれていたのでは、と思い出して調べてみました。

するとミドリムシには、筋肉をつくるBCAA(分岐鎖アミノ酸)のバリン、ロイシン、イソロイシンというのが含まれているのだとか。あら、そうだったんですね。

将来薬に頼らなくていいように健康に気を付けていたいと改めて思いました

今日病院でもらった処方箋を持って薬局に行ったら、ちょうどお薬をもらっている人がいました。四十代から五十代と思しき女性です。

薬剤師さんとの会話をそれとなく聞いていたら、「お薬が一週間分出ています。胃薬が高いですね。今日は六千ン百円です」、「そうですね、びっくりしました」というような内容。

それは高いですね。

私はありがたいことに常用している薬はありません。

知人には血圧の薬を飲んでいる人が多いです。

私とほぼ同年代の取引先の方は、「薬代が月一万円かかっている」とおっしゃっていました。

今回のコロナの件で、収入と支出について考えることが多くなりました。

食費や家賃、通信費など、どうしてもかかる費用ってありますよね。

一般的にはクルマなんて結構大きな支出なんでしょうが、うちの親は免許を返納する歳ですし、私は地下鉄と自転車で事足りているので、使わずに済んでいます。

それにうちの場合は家が古いので、定期的に修繕費用がかかっています。

屋根瓦の葺き替えやベランダの屋根の作り替えなど、結構かかります。

それに今は不要ですが、そのうち親の介護費用も必要になってくるかもしれません。

今日は易の底知れない一面を垣間見た日でした

今日は再び定方昭夫著「「易」心理学入門―易・ユング・共時性―」(柏樹社)の方に戻って読んでいました。

やることがいろいろあって読書三昧というわけにもいかず、すき間読書になってしまいます。悩ましいものです。

「第三章 ユング心理学と易」に印象的な易占の例が載っていました。

「「繋辞伝」が「象」の重要性を指摘しているにもかかわらず、卦を「象徴」として読む見方が余り一般的でなく、卦・爻辞に流れやすいことについては前にも述べたが、ここでは卦を「象徴」と見立てた名占ともいうべきものを紹介しておく。」

以下、加藤大岳さんという方の占例が記載されているのですが、この方は定方さんが師事したい思っていた著名な易者さんとのこと。

占例のあとに次のような感想を述べられています。

「卦・爻辞等を一言も引用することなく算木における陰陽の爻の動きのみで全て判断し、それが正鵠を射るということに驚きを禁じえないものがある。 (中略) さて右のような名占をはじめに紹介してしまうと、余りの易の奥深さに圧倒されてしまって、とてもの事に六本の棒の変わり様のうちに、あれだけのことを読み込むのはとてもとても、という読者も多いことと思う。」

・・・確かに私にはとても無理です。